
妊娠中のお悩み
妊娠中のお悩み
妊娠初期に多くの方が経験する症状で、妊娠5週ごろから始まり、12〜16週ごろに落ち着きます。症状には個人差があり、吐き気やにおいへの過敏、食欲不振、だるさ、唾液の増加などがみられます。
※一時的な偏食や栄養の偏りは心配ありません。つわりがつらいと感じたら、いつでもご相談ください。“水分がとれない”、“体重が急に減った”などの症状があるときは、早めの受診をおすすめします。重症の場合は、点滴や入院が必要になることがあります。
受精卵が子宮以外に着床する状態で、多くは卵管に見られます。放置すると破裂や出血により命にかかわることがあります。
※初期は無症状のこともあります。
超音波検査や血液検査で診断し、状態に応じて手術や薬による治療を行います。
妊娠22週未満に出血や下腹部痛がある状態です。流産の可能性があるという意味で、必ずしも流産するわけではありません。多くは妊娠が継続します。
※明確な原因がわからないことも多いです。
出血量の増加や鮮血の持続、強い腹痛など、気になることがあればご受診ください。
妊娠22週~37週未満で早産の兆候がある状態を指します。赤ちゃんがまだ子宮の中で育つ時期なので、早産を防ぐための管理が必要です。
お腹の張りや出血など、気になることがあればご受診ください。
胎盤が出産前にはがれてしまう状態です。突然起こり、母体と赤ちゃんの命に関わる緊急性の高い疾患です。健診で予防や予測はできません。
症状や診断結果に応じて、緊急帝王切開を行うこともあります。
※症状があればすぐにご相談ください。
胎盤が子宮口にかかっている状態で、分娩時に大量出血を起こす可能性があります。帝王切開による出産が必要です。安心してお産を迎えるために前置胎盤と診断された方は、妊娠30週頃までに、分娩予定の病院、または前置胎盤の分娩に対応できる医療機関で診ていただくようにお願いしています。
妊婦健診の超音波で診断。胎盤の位置は妊娠経過で変わることがあるため、30週ごろまで経過を見て判断します。出血があった場合は、早めの入院や手術が必要になります。なお、分娩方法は帝王切開になります。
※胎盤の位置の問題であり、赤ちゃんに異常があるわけではありませんが、早産の可能性があるため慎重な管理が必要です。
妊娠初期に薬を服用していたことに気づき、不安を感じて受診される方は少なくありません。
妊娠初期の薬の影響は、服用の時期と薬の種類によって異なります。
すべての薬が危険というわけではなく、多くは胎児への影響がほとんどありません。服用された薬の名前・量・時期をもとに、必要に応じて評価・対応いたします。治療中のお薬を服用されている場合は、自己判断で休薬せず、必ず主治医にご相談ください。急な中止が体に悪影響を与える薬もあります。
ご不安なことはお気軽にご相談ください。安心して妊娠生活を送っていただけるよう、サポートいたします。なお、ご相談の際は、これまでに使用されたお薬の名前がわかるもの(お薬手帳や薬の包装など)をご持参のうえ、ご受診ください。
妊娠中はホルモンバランスの変化や皮膚の乾燥により、かゆみを感じることがあります。主な原因には、妊娠線、妊娠性痒疹(ようしん)、多形妊娠疹などがあります。
保湿ケア
乾燥を防ぐため、入浴後や就寝前に保湿剤を塗りましょう。
冷やす
冷たいタオルなどでかゆみを和らげるのも効果的です。
刺激を避ける
綿素材の衣類を選び、刺激の強い石けんや洗剤は避けましょう。
清潔に保つ
汗をかいたら着替え、肌を清潔にしましょう。
かゆみが強い場合や湿疹が見られる場合は、遠慮なくご相談ください。
症状によっては、皮膚科の受診をご案内することもあります。
※外陰部がかゆい場合はこちら
妊娠中はホルモンバランスや睡眠の変化、ストレスなどが原因で頭痛が起こりやすくなります。多くは心配のいらない軽度な頭痛ですが、中には注意が必要なケースもあります。
緊張型頭痛
肩こりや疲労によるもの。頭全体が重く締めつけられるような痛み。
片頭痛
妊娠前からある人に多く、ズキズキした痛みや吐き気を伴いますが、妊娠中期以降に軽くなることが多いです。
以下のような場合は、すぐに受診してください
気になる症状がある場合は、我慢せず早めにご相談ください。妊娠週数や体調に合わせた対応を一緒に考えていきます。
妊娠中は女性ホルモンの影響でおりものが増え、水っぽくなることがあります。通常は心配ありませんが、さらさらと流れるような場合や出血を伴う場合は、“破水”や“切迫流産”、“切迫早産”の可能性があるため、すぐに受診してください。
妊娠初期・後期
ホルモンバランスの変化により分泌物が増え、水っぽくなることがあります。通常は無臭で問題ありませんが、出血を伴うときは“切迫流産”、“切迫早産”の可能性があります。
破水の可能性
無色透明でさらさらと流れ出るおりもの、ピンク色が混ざる、生臭い・甘酸っぱい臭いがする場合は破水の可能性があります。
おりものの変化に気づいたら、自己判断せず、早めにご相談ください。
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