妊娠中の予防接種|阪急電鉄北千里駅から徒歩2分の婦人科|ちふみ女性クリニック

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妊娠中の予防接種

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妊娠中の予防接種について

妊娠中は免疫力が低下し、感染症にかかると妊婦さんや赤ちゃんに影響を及ぼすリスクがあります。ワクチン接種は、感染症を予防する有効な手段の一つです。当院では、妊婦さんに必要なワクチン接種について正しい情報提供と、安全性に配慮した診療を行っています。ワクチン接種を正しく受けることで、ご自身と赤ちゃんを守ることができます。当院で接種可能な妊娠中に接種を検討すべきワクチンについてご説明いたします。

インフルエンザワクチン

妊婦さんがインフルエンザにかかると、肺炎や高熱による早産のリスクが高くなるほか、重症化する可能性が高くなることがわかっています。妊婦さんがインフルエンザワクチンを接種することは、母体と胎児の両方を守るために安全で有効です。使用されるワクチンは不活化ワクチンで、妊娠中に接種しても母体や胎児に悪影響を与えることはありません。接種により母体のインフルエンザ感染リスクを減らし、胎盤を通じて赤ちゃんにも抗体が移行します。

これにより、生まれてくる赤ちゃんもインフルエンザにかかりにくくなります。インフルエンザが流行する前に接種することが望ましく、妊娠週数にかかわらず、妊婦さん全員に推奨されます。接種方法としては、0.5mlのワクチンを皮下に1回接種します。

推奨される時期:妊娠週数にかかわらずインフルエンザが流行する前(秋~冬)

RSウイルスワクチン(アブリスボ®)

RSウイルスは、世界中に広く分布しており、生後1歳までに50%以上、2歳までにほぼ100%が感染します。症状は風邪のような軽いものから、肺炎や細気管支炎などの重い下気道疾患に至ることがあります。特に生後6か月未満の乳児は重症化しやすく、無呼吸や急性脳症などの合併症が生じることや気管支喘息などの後遺症が残ることもあります。また、RSウイルス感染による入院は、基礎疾患がない乳児でも多く、生後1~2か月で入院がピークを迎えます。
日本では毎年、約12万~14万人の乳幼児がRSウイルスに感染し、そのうち約3万人が入院を必要としています。しかし、現時点では有効な治療薬はありません。妊娠中にワクチンを接種することで、母体から胎盤を通じて赤ちゃんに抗体が移行し、出生後の赤ちゃんをRSウイルスの重症化から守ることができます。ワクチンの効果は、発症予防効果が約50%、重症化予防効果が約80%とされています。また、その効果は生後6か月まで持続するとされています。接種方法としては、0.5mlのワクチンを筋肉内に1回接種します。

推奨される時期:妊娠28~36週の間が推奨されています。妊娠のたびに毎回接種することが推奨されます。
※接種後14日以内に出産された場合、抗体の移行が十分でない可能性があります。

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